住友林業 vs 積水ハウス|どちらがあなたに合う?違いを徹底比較

住友林業 vs 積水ハウス|どちらがあなたに合う?違いを徹底比較

住友林業と積水ハウス。どちらも日本を代表するハウスメーカーですが、実際に家づくりを検討する段階になると、「結局どっちが自分たちに合っているの?」と迷ってしまう人が非常に多いです。

というのも、この2社は同じ“高級注文住宅”というカテゴリに見えて、 実は 構造・デザイン思想・価格帯・強みがまったく違う からです。

→木の質感・デザイン性で選ぶなら住友林業
→技術力・耐震性・ブランド力で選ぶなら積水ハウス

坪単価や性能、保証、間取りの自由度、住み心地まで踏み込んで比較すると、選ぶ基準は人によって大きく変わります。

そこで本記事では、料金・構造・性能・デザイン・保証・口コミ・向いている人といった判断材料をすべて整理し、2社の違いが「3分で分かるレベル」に噛み砕いて解説します。

目次

まず結論|住友林業と積水ハウスは“強みが全く違う”

住友林業と積水ハウスはよく比較されますが、両社はそもそも得意分野・家づくりの思想・構造がまったく異なります。そのため「どちらが優れているか」ではなく、「どちらがあなたの価値観に合うか」で判断するべきメーカーです。

住友林業の強み

住友林業の強み
木質の空間デザインと素材の美しさ、自由度の高い間取り提案が圧倒的な強みです。国産木材を活かした温かみのある空間づくりや、建築家目線のプラン提案に魅力を感じる人にとって、唯一無二の選択肢となります。

積水ハウスの強み

積水ハウスの強み
鉄骨構造の技術力、耐震性の高さ、業界最大級のブランド力を備えています。特に鉄骨の「大空間・大開口設計」や、長期保証、施工品質の一貫体制など、“安定感”を求める家庭には非常に相性が良いメーカーです。

つまり比較構造としては、「素材やデザインにこだわる家か」「技術と耐震性を優先した家か」という明確な違いがあります。

そして最終的な選択は、

  • 家族構成(小さな子がいる/二世帯 etc.)
  • 将来の暮らし方
  • どこまでデザインを重視するか
  • 予算の上限

といった“価値観の優先順位”によって変わります。

この結論を押さえておけば、両社の特徴を深掘りしていく意味がより明確になります。

住友林業と積水ハウスの比較表(一覧)

住友林業と積水ハウスの比較表(一覧)

住友林業と積水ハウスはどちらも国内トップクラスのハウスメーカーですが、得意分野・設計思想・価格帯が大きく異なります。まずは主要項目を一覧で比較し、全体像を把握しておくのが最も効率的です。

以下の比較表は「迷ったときに何を基準に選べば良いか」を整理したものです。

住友林業積水ハウス
坪単価中〜高価格帯。素材・設計自由度が高い分、単価はやや上ぶれしやすい。木造「シャーウッド」と鉄骨で幅があるが、全体的には高価格帯。鉄骨は特に単価が高い傾向。
構造BF(ビッグフレーム)構法を中心とした高耐震木造。柱の存在感を消した大開口も可能。鉄骨の技術力が国内トップクラス。特許構造「ダイナミックフレーム」で大空間を実現。
デザイン性木質感のある空間デザインに圧倒的な強み。内装の一体感・素材の選択肢が豊富。シャーウッドの外観や鉄骨住宅のモダンデザインが高評価。外観の重厚感は業界屈指。
標準仕様内装材・床材・建具などの素材グレードが高い。耐震・断熱・外壁の仕様が高く、家の性能そのものを引き上げる標準設定。
耐震性・性能BF構法の高い耐震性。木造としてトップクラスの強度。鉄骨の圧倒的耐震性+技術的裏付けが明確。地震に一番強いメーカーとして名が挙がる。
省エネ・断熱断熱仕様は地域によって調整。高断熱化は可能。ZEH実績トップクラス。断熱・省エネ性能に安定した強み。
保証初期保証が10〜30年(条件あり)で長期サポート。初期保証30年で業界最長レベル。点検体制も充実。
工法の自由度木造の柔軟さを活かした間取り提案が得意。鉄骨ゆえ自由度は高いが、「構造計算に基づいた制限」が厳密。
提案力建築士が関わるプラン提案が好評。デザインのストーリー性に強い。大開口・大空間の提案力は鉄骨住宅の強み。
工期平均4〜5ヶ月。木造として一般的。鉄骨住宅は工期が安定しやすく5〜6ヶ月前後。

素材・デザイン・間取りの自由度で選ぶなら → 住友林業
鉄骨・耐震・ブランド・保証で選ぶなら → 積水ハウス

坪単価・総額費用で比較

坪単価・総額費用で比較

住友林業と積水ハウスを比較する際、最も気になるのが「坪単価と総額の違い」です。どちらも大手ハウスメーカーですが、構造・標準仕様・オプションの考え方が異なるため、最終総額には想像以上の差が出ることがあります。

ここでは、坪単価の傾向から総額の目安まで、判断材料として必ず押さえるべきポイントを整理します。

住友林業の坪単価の傾向

住友林業は、中〜高価格帯の木造ハウスメーカーに分類されます。最大の特徴は、木質感のあるデザイン・高品質の内装材・自由度の高いプラン提案が得意で、これらが坪単価にも反映されます。

• 内装材のグレードが高いため、標準仕様でも仕上がりが良い
• 間取りの自由度が高く、こだわるほどオプションが乗りやすい
• 大屋根・吹き抜け・大開口などデザイン性の高い提案が価格に影響

「素材やデザインにこだわりたい人向け」のメーカーであるため、こだわれば坪単価は上がりやすいという特徴があります。

積水ハウスの坪単価の傾向

積水ハウスは、木造と鉄骨の2種類を展開する国内最大手であり、坪単価の幅が広いのが特徴です。

• 鉄骨は特に高価格帯で、構造性能・耐震技術が価格に反映
• 標準で性能が高いため、追加オプションが少なく済むケースも
• 大開口・大空間を得意とするため、構造費用が高めに設定されている

総じて、鉄骨を選ぶと高価格帯になることが多い点が住友林業との大きな違いです。

総額の違い(本体+付帯工事+諸費用)

坪単価の差も重要ですが、読者が最も知りたいのは “実際に総額でどれくらい差が出るのか?” という点です。

総額に含まれる費用
1. 建物本体価格
2. 付帯工事費(地盤改良・外部給排水・電気配線など)
3. 諸費用(申請費、保険、ローン費用、引越し etc.)

総額の目安(30〜35坪の場合)

住友林業積水ハウス(木造)積水ハウス(鉄骨)
建物本体2,400万〜3,800万2,300万〜3,500万2,800万〜4,500万
付帯工事300万〜500万300万〜500万350万〜600万
諸費用100万〜200万100万〜200万100万〜200万
総額目安2,800万〜4,500万2,700万〜4,200万3,300万〜5,300万

坪単価の比較は家づくりの大きな判断材料になりますが、実際の総額は標準仕様の内容や追加オプションの量によって意外なほど変動します。

住友林業は、木質デザインや内装材の選択肢が豊富なため、こだわりを詰め込むほど費用が上がりやすい傾向があります。一方、積水ハウスは、特に鉄骨住宅を選ぶ場合に構造コストが高くなるため、費用が大きく跳ね上がるケースが多く見られます。

また、建物価格だけで比較してしまうと実態がつかみにくく、外部給排水・地盤改良などの付帯工事や、ローン手数料・申請費用などの諸費用を含めた「建物以外の費用」まで確認することが重要です。総額で見て初めて、両社の違いとあなたの予算に合う選択肢が明確になります。

構造・工法の違い(木造 vs 鉄骨)

構造・工法の違い(木造 vs 鉄骨)

住友林業と積水ハウスの比較で最も大きな違いになるのが、住宅の「構造と工法」です。住友林業は木造の最高峰を目指した工法を採用し、積水ハウスは鉄骨住宅の技術力で国内トップクラスの評価を得ています。

この違いは 耐震性・間取りの自由度・住み心地に大きく影響します。

住友林業のBF工法(ビッグフレーム構法)の特徴

住友林業のメイン工法である BF(ビッグフレーム)構法は、一般的な木造とは大きく異なる“柱・梁の太さに徹底的にこだわった木造ラーメン構造”です。

特徴
• 一般的な木造の5倍以上の太さの柱(ビッグコラム)を使用し、揺れに強い
• 柱や間仕切りを最小限にできるため、大開口・大空間のリビングを実現しやすい
• 木材の強度を最大限活かしながら、デザイン性の高いプランが組める
• 木造ながら「柱をなくす」発想で間取りの自由度が非常に高い

木造の柔らかい質感を保ちながら、鉄骨に匹敵する強度を発揮するのがBF構法の最大の魅力です。

積水ハウスの鉄骨「ダイナミックフレーム・ディメンション」

積水ハウスの鉄骨住宅は、国内トップレベルの耐震技術を持つ鉄骨ラーメン構造を採用しています。なかでも有名なのが「ダイナミックフレーム・ディメンション」。

特徴
• 鉄骨ならではの高い剛性で、大地震でも変形しにくい
• 大スパン構造が可能で、柱をほぼなくした圧倒的な大空間リビングを作れる
• 大開口の窓を設置しても構造性能が落ちない
• 厳密な構造計算で建物全体の揺れを抑える

鉄骨のメリットをフルに活かし、「とにかく揺れに強い家」を作りたい人にとっては最強の選択肢のひとつです。

耐震性能の違い

耐震性能の違い

どちらも高い耐震性能を備えていますが、「地震に強い家」という観点で見ると、構造の違いがはっきりと表れます。

● 住友林業(木造)
• BF構法により、木造としてはトップクラスの強度
• 柱の太さと接合部の堅牢性で地震力を分散
• 木材特有の“揺れを吸収する”性質があり、しなりで衝撃を和らげる

→ 木造の柔らかさ×強固な構造で家全体が壊れにくい


● 積水ハウス(鉄骨)
• 鉄骨ラーメン構造により、揺れに対して変形しにくい
• 大規模実験と実績の蓄積で「鉄骨=耐震性が高い」という確固たるブランド
• 大地震級でもズレや破断が起きにくいフレーム設計

→ 鉄骨の“曲がらない強さ”で揺れそのものを抑え込む

地震に強いのはどっち?

結論としては、木造のしなりを活かした住友林業、鉄骨の剛性で揺れを封じる積水ハウス という違いであり、どちらも耐震等級3を取得可能な高レベル

ただし、

  • 「揺れにくい強固な家」→ 積水ハウス(鉄骨)
  • 「倒壊しにくい柔らかい家」→ 住友林業(木造)

と理解すると選びやすくなります。

同じ「地震に強い家」でも、構造の考え方が全く違うため、ユーザーの価値観で最適解が変わる点が非常に重要です。

デザイン・間取り提案力の比較

家づくりで「どんな空間で暮らしたいか」を重視する人にとって、デザインと間取り提案力はメーカー選びの大きな決め手になります。住友林業と積水ハウスはどちらもデザイン評価が高いですが、得意としている方向性が大きく異なります。

住友林業|木質デザイン・素材力・外観バリエーションの強さ

住友林業|木質デザイン・素材力・外観バリエーションの強さ

住友林業は、木の魅力を最大限に引き出した住空間づくりに特化しています。床・天井・建具・造作家具まで「木の質感を活かす」思想が徹底されており、住友林業の家は一目で分かるほど“木の美しさ”が特徴です。

デザイン・空間提案の特徴
• 無垢材・オリジナル床材など、素材の質感を重視した内装
• 吹き抜け・大開口・勾配天井など“自然を取り込む設計”が得意
• 樹種ごとに異なる色味や風合いを活かし、ホテルライクな空間も和モダンも自在
• 外観バリエーションが豊富で、都市型・和風・ナチュラルモダンまで幅広く対応

SNSでは「木の温かみがすごい」 「ホテルのようなLDK」 「無垢材の質感が本当に良い」 といった投稿が多く、デザイン性の評価が非常に高いメーカーです。

積水ハウス|シャーウッドの意匠性・鉄骨の大開口デザイン

積水ハウス|シャーウッドの意匠性・鉄骨の大開口デザイン

積水ハウスは、木造ブランド「シャーウッド」と鉄骨住宅の2ラインでデザインの幅を広げています。

シャーウッド(木造)のデザイン傾向
• 重厚感ある外観 • 外壁・軒天の仕上げが上質
• 大屋根や寄棟など“家の存在感”を演出する外観デザインが得意
• 外構・植栽との調和を意識し、街並みに馴染むデザイン力が高い

シャーウッドはインスタでも「外観がかっこいい」「高級感がある」という評価が多く、“見た目の上質さ”が魅力です。

どちらが優れているというより、「どんな空間で暮らしたいか」によって最適解が全く変わるのがこの2社の特徴です。

断熱・気密・省エネ性能で比較

住まいの快適性と光熱費に直結する「断熱・気密・省エネ性能」。住友林業と積水ハウスはどちらも高性能住宅を手がけていますが、重視しているポイントや標準仕様の方向性に違いがあります。

以下では、ユーザーが特に気にする3項目を軸に比較します。

ZEH標準化の違い

住友林業
• ZEH対応は可能だが、商品や地域によって標準かどうかが異なる
• ZEHにする場合、断熱強化や設備追加でコストUPすることがある
• 「快適性と意匠性のバランス」を重視する設計思想が強い

積水ハウス
• ZEH普及率国内トップクラスで、業界全体をリードするポジション
• ZEH基準はほぼ標準ラインで達成できるケースが多い
• 太陽光や高断熱窓などとの相性も良く、省エネ性能の安定感が高い

ZEH実績の高さなら積水ハウスが圧倒的。住友林業は、意匠性とのバランスを取りつつ必要に応じてZEH化する方向性。

断熱仕様(UA値の比較)

UA値は“どれくらい熱が逃げにくいか”を示す指標。値が低いほど高断熱です。

住友林業
• UA値は地域・商品によって調整
• 標準仕様でも十分な断熱性能
• 必要に応じて断熱材強化・窓のグレードUPなど柔軟な提案が可能
• 木造×断熱材の相性が良く、設計しだいで高断熱化が可能

積水ハウス
• 木造シャーウッドでは高断熱基準を確保
• 鉄骨住宅では、構造上の熱橋(ヒートブリッジ)対策が重要で、独自技術で克服
• ZEH基準を標準的に達成するため、安定したUA値を出しやすい
• 大開口の窓を使っても断熱性能が落ちにくい設計

窓・サッシの違い

断熱性能を左右するのは壁より「窓」。両社のアプローチは構造の違いにより大きく変わります。

住友林業
• 標準でアルミ樹脂複合サッシを採用するケースが多い
• 上位仕様で樹脂サッシ or 高性能ガラスを選択可能
• 木造は壁の断熱性能を引き上げやすいが、窓の性能は選ぶ種類で幅が出る

積水ハウス
• 鉄骨住宅でも窓断熱の弱点を克服する設計が強み
• シャーウッド(木造)は断熱窓のラインナップが豊富
• 大開口サッシを得意としながらも、熱損失を抑えるための独自窓構造を採用

どちらも高性能住宅であるがゆえに、 「どんな暮らし方をしたいか(大空間? 木質? ZEH必須?)」 で優先順位をつけると選びやすくなります。

保証・アフターサービスで比較

家は建てて終わりではなく、住んでからのメンテナンスと保証体制が品質を左右する重要ポイントです。住友林業と積水ハウスはどちらも大手らしい手厚い保証を提供していますが、保証期間やメンテナンス内容に違いがあります。

初期保証の長さ

住友林業
• 初期保証は 10〜30年(条件による
• 点検やメンテナンスを適切に行うことで最長30年保証が可能
• 商品・構造・地域で細かな違いあり

積水ハウス
• 初期保証は 業界最長クラスの30年
• 鉄骨住宅は特に保証が長く、ブランド力に直結している
• 「長期保証=積水」と認識されるほどの強み

延長保証の条件

住友林業
• 初期保証終了後も、定期点検・必要なメンテナンスを行うことで延長可能
• 延長は10年単位で更新
• 必要な補修・メンテナンス費用はユーザー負担になることがある

積水ハウス
• 条件を満たすことで 最長60年保証
• 点検・メンテナンスを適切に行うことが前提
• 鉄骨の耐久性と相性が良く、延長保証制度が利用しやすい

メンテナンスサイクル

住友林業
• 5年・10年・15年…など定期点検が行われる
• 木造特有の経年変化に合わせたメンテナンス提案
• 外壁・屋根・シロアリ対策など定期的な確認が必要

積水ハウス
• 定期点検の頻度は住友林業とほぼ同等
• 鉄骨住宅は耐久性が高いため、不具合が少ない傾向
• 外壁のメンテナンス周期が長い商品が多く、長期的なコストを抑えやすい

定期点検内容

住友林業
•構造・外壁・屋根・設備・配管などのチェック
•木材の乾燥具合・構造部のゆがみなど木造ならではの項目がある
•屋外の劣化チェックや防蟻対策も重点

積水ハウス
• 鉄骨フレームの状態確認
• 外壁のシーリング・屋根・配管設備の点検
• ZEH設備(太陽光・給湯器)などの点検も含むケースあり

両社ともトップクラスのアフター体制ですが、 鉄骨の積水=長期保証 / 木造の住友=丁寧なケア という違いで選ぶと後悔しません。

どっちが向いている?タイプ別おすすめ

住友林業と積水ハウスは、どちらも日本を代表するハウスメーカーですが、家づくりの思想や得意分野が異なります。だからこそ「自分はどちらに向いているのか?」を具体的にイメージすることが大切です。

ここでは、それぞれのメーカーが特にフィットしやすいタイプをわかりやすく整理します。

住友林業がおすすめな人

住友林業がおすすめな人

木の家が好き

木の香り・ぬくもり・質感など、自然素材の心地よさを生活の中心に置きたい人には住友林業が相性抜群です。床材や天井材の質が高く、自然素材の価値を体感できる空間づくりが得意です。

デザインにこだわりたい

住友林業は「素材を魅せるデザイン」が突出しており、ホテルライク・和モダン・ナチュラルなどの空間演出が非常に上手。SNSで人気が高いのは、まさにこのデザイン力が理由です。

自由度の高い注文住宅がいい

BF(ビッグフレーム)構法により、柱や壁に縛られない自由度の高い間取りが実現できます。“生活に合わせた家”から“家に合わせた生活”ではなく、本物の自由設計を求める人に向いています。

暮らし心地と素材を重視する人

自然素材と木造ならではの柔らかい空気感は、毎日の暮らしの質を引き上げます。音の響き方、触れたときの温かさ、照明との相性など、暮らしに感性を求める人にピッタリです。

素材・デザイン・暮らし心地を大切にする人は住友林業一択。

積水ハウスがおすすめな人

積水ハウスがおすすめな人

鉄骨住宅の安心感を求めたい

積水ハウスは鉄骨構造の実績が圧倒的で、大地震にも強い「揺れない家」にしたい人に適しています。構造への信頼感を最優先するなら非常に心強いメーカーです。

高い耐震性能を重視

鉄骨ラーメン構造と綿密な構造計算により、日本でトップクラスの耐震技術を持っています。災害に強く、家族を守る確かな性能を求める人に向いています。

大開口・大空間のLDKにしたい

鉄骨ならではの高い剛性により、柱を極限まで減らし、壁を少なくしたダイナミックな空間設計が可能。大きな窓のある開放的なリビングに憧れる人にピッタリです。

大手ブランドの信頼性を重視

知名度・施工実績・保証内容すべてが業界トップレベル。家は数十年の投資だからこそ「実績 × 信頼 × 安定感」を重視したい人から選ばれています。

耐震・鉄骨・大空間・ブランドの安心感を求める人は積水ハウス。

住友林業 vs 積水ハウスで見積もり比較するときの注意点

住友林業 vs 積水ハウスで見積もり比較するときの注意点

住友林業と積水ハウスは、構造・標準仕様・設備の方向性がまったく違うため、見積もりを比較する際は「同じ条件で比べる」ことが必須です。条件が揃っていない比較は、安く見える・高く見えるといった誤解を生んでしまいます。

以下では、見積もり比較で絶対に押さえておきたい4つのポイントを解説します。

グレード違いを合わせる

住宅設備(キッチン・浴室・洗面)や外壁材のグレードがメーカーごとに異なるため、見積もりに掲載されている標準仕様のレベルを揃えることが最重要です。

住友林業は、素材・内装グレードが高め。積水ハウスは、鉄骨の構造コストが高い代わりに設備グレードは比較的安定。

たとえば、住友林業では無垢材が選べる一方、積水ハウスでは標準フローリングのことが多い。これを同列で比較すると誤差が大きくなります。

付帯工事・外構費を揃える

見積もりで最も差が出やすいのが付帯工事(地盤改良・屋外給排水)と外構(カーポート・フェンスなど)。

住友林業の外構提案はデザイン重視で金額が高くなりやすい。積水ハウスは外構提案が控えめで、初期見積もりが低く見えやすい。

断熱仕様を同条件に

断熱材の種類・厚み・窓のグレードが違うと、坪単価比較は意味を失います。

住友林業:木造で断熱材の選択肢が広い(高断熱化しやすい)
積水ハウス:鉄骨でも大開口の断熱性能を維持する技術に強み

UA値・窓の種類・断熱材のグレードを合わせた上で比較しないと、「積水は高い」「住友は高い」という判断がブレる原因になります。

オプションの抜け漏れに注意

住友林業はデザイン性の高い造作(壁面収納・TVボード)を追加しやすく、積水ハウスは大開口のサッシや吹き抜けなど空間演出オプションが加わりやすい。

見積もり段階で • 住友林業は造作が含まれているか • 積水ハウスは大開口サッシが含まれているか など、意図せぬ追加費用が潜んでいないかを要チェック。

オプションがバラバラだと差額が数百万円変わることもあります。

よくある質問(FAQ)

住友林業と積水ハウス、どちらが高い?

一般的には積水ハウスの方が高くなるケースが多いです。 ただし構造・仕様・オプション次第で逆転することもあります。

• 住友林業:デザイン・素材選び次第で価格が上がる
• 積水ハウス:鉄骨構造を選ぶと費用が大きく跳ね上がる

特に積水ハウスの鉄骨は坪単価100万円を超えやすく、 住友林業はこだわりを詰めるほど加算される傾向があります。

地震に強いのはどっち?

耐震性だけで言えば、積水ハウス(鉄骨)の安定感が抜群です。 もちろん住友林業も耐震性は高いですが、方向性が異なります。

• 住友林業(BF構法)
強い木造フレームで壁を減らしつつ耐震性を確保。 設計自由度と耐震性の両立が強み。

• 積水ハウス(鉄骨ラーメン構造)
鉄骨自体の剛性が高く、大地震に対して変形しにくい。 大空間でも耐震性能が落ちにくい。

→ 耐震性を最優先したいなら積水ハウス(鉄骨)が優勢。 木造で自由度も欲しいなら住友林業が適している。

木造と鉄骨、どちらが長持ち?

メンテナンス次第でどちらも長持ちしますが、耐久性の“方向性”が違います。

• 木造(住友林業)
木材の経年変化を考慮した細やかなメンテナンスが必要。 適切な管理をすれば50〜60年以上の長寿命も可能。

• 鉄骨(積水ハウス)
経年劣化が少なく、耐久性能が安定しやすい。 ただし錆対策や結露対策が重要。

→ 長寿命かどうかは構造より「メンテナンスの質」で差がつきます。

気密性能が高いのは?

気密性は“会社”より“現場の施工精度”で差が出ます。

• 住友林業:木造で気密を取りやすい構法。C値は安定しやすい
• 積水ハウス:鉄骨は気密が取りにくいと言われるが、独自の気密処理で安定

どちらも高性能だが、C値の実測値は営業所・棟数でばらつきがあるため一概に比較できません。実際に建てた人のC値実測値を営業に確認するのが最も信頼性が高いです。

施工品質に差はある?

どちらも大手で施工品質は高いが、「外注管理の仕組み」が違います。

• 住友林業
各地の協力工務店による施工。 木造を扱い慣れた職人が多く、造作精度が高い。

• 積水ハウス
鉄骨・木造ともに施工ルールが非常に細かい。 全国で品質を均質化する仕組みが強い。

“積水は品質が安定・住友は職人の腕が出る”と言われるのはこのためです。

まとめ

住友林業と積水ハウスを比較すると、構造・デザイン・価格・性能など、多くの項目で違いがはっきりと浮かび上がります。しかし、重要なのは 「どちらが優れているか」ではなく「あなたの理想の家と相性が良いか」 です。

両社とも高性能・高品質で、長く安心して暮らせる家づくりができるメーカーです。だからこそ、比較を通して「自分と家族が本当に大切にしたい価値観」を見つめ、あなたの理想の暮らしに最もフィットする選択をしてみてください。

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